野球のピッチャーとキャッチャーの組み合わせをバッテリーと呼びます。
野球のピッチャーとキャッチャーの組み合わせをバッテリーと呼ぶようになった由来は、
・電気を蓄え放出する機能をもった蓄電池
・砲丸を遠くに飛ばす大砲の砲台
の2つの説が有力です。
この記事では、上記の2つの説について解説しているので、興味があればご覧ください。
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バッテリーの語源
野球のバッテリーと蓄電池電池のバッテリーのスペルは、どちらもbatteryです。
語源や意味は以下の通りです。
言語 | 単語 | 意味 |
ラテン語 | battuere(バットゥエレ) | 打つ・叩く・攻撃 |
この言葉が枝分かれして、batteryは2つの意味を持つようになりました。
1.蓄電池
2.大砲の砲台
としても使われるようになりました。
この2つの意味が、野球のピッチャーとキャッチャーの組み合わせであるバッテリーの由来という有力な説と言われています。
以降は、それぞれについての由来について解説していきます。
バッテリー(蓄電池)を例えた由来
1つ目の説は、蓄電池であるbattery(バッテリー)を例えた由来があります。
battery(バッテリー)は電気を蓄え、放出する機能をもった蓄電池。
battery(バッテリー)は、かつて2個以上の蓄電池で1組とするものだったことから、「互いになくてはならない存在」という意味で例えられました。
ちなみに、アメリカではピッチャーとキャッチャーのバッテリーを「Pitcher catcher duo.」とも呼びます。
バッテリー(大砲の砲台)を例えた由来
2つ目の説は、大砲の砲台を例えた由来です。
アメリカの歴史家で、スポーツライターであったヘンリー・チャドウィックが、ピッチャーを火力に例えてバッテリーと呼んだことが始まりといわれています。
当時は、南北戦争で、アメリカ人にとって大砲の火力とピッチャーが相手を抑える姿がリンクしたのでしょう。
次第にキャッチャーも含めて、バッテリーを表現するようになりました。
ヘンリー・チャドウィックの主な経歴
ヘンリー・チャドウィック(1824年10月5日-1908年4月20日)は、「野球の父」とも呼ばれています。
クリケットのスコアカードを元に、野球用のボックススコアを考案しました。
また、バッターの打率とピッチャーの防御率の計算方法を考案したとされています。
1844年 | ブルックリンのロングアイランド・スター誌にスポーツの記事を書き始める。 並行してニューヨーク・タイムズ誌のクリケットの記者も務める。 |
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1850年代 | 野球規則委員会の委員を務める |
1858年 | 初期の公式野球ルールの編纂(へんさん)に尽力 |
1860年頃 | 最初の野球の年次ガイド“The Beadle Baseball Player”を編集 |
1880年代初め | ナショナルリーグ公式ガイドの編集 |
1938年 | 発展貢献者としてアメリカ野球殿堂入り |
バッテリーエラーは特殊
野球で野手がトンネルや、明らかに捕れそうなボールを落としてしまったら、記録上は失策であるEが付きます。
しかし、バッテリーエラーと呼ばれる
- 捕逸(ほいつ・パスボール)
- 暴投(ワイルドピッチ)
の2つは、失策の記録が付きません。
捕逸(パスボール) | ピッチャーがキャッチャーの捕球できる範囲内で、捕球することができずに走者を進塁させること。 |
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暴投(ワイルドピッチ) | ピッチャーがキャッチャーの捕球できない範囲から外れて捕球することができなかった場合。 |
なぜなら、バッテリーは他の野手に比べてボールに触れる機会が格段に多いので、投球にかかわるミスは別扱いと考えられています。
バッテリーの日の由来
毎年12月12日は、バッテリーの日とされています。
1985年 | 電池工業会が、「カーバッテリーの日」として制定。 |
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1991年 | 「バッテリーの日」と名称が変更。 |
守備位置の番号でピッチャーは1、キャッチャーは2になります。
1と2をくっつけると12になります。
このことから、「12月12日」がバッテリーの日になったと言われています。