野球のエースは、チームの中で一番いいピッチャーのことを指します。
エースと呼ばれるようになった由来は、アサヘル・エイサ・ブレイナードという投手のあだ名と言われています。
そのあだ名は、
「エイサ」→「エース」
へと派生していきました。
この記事では、
・野球でエースと言われるようになった由来
・エースが背番号18の由来
についてお伝えしています。
気になる方は、ご覧ください。
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野球のエースと言われるようになった由来
野球でエースという言葉が使われるようになったのは、アサヘル・エイサ・ブレイナード投手のあだ名だとされています。
アサヘル・エイサ・ブレイナード投手は、アメリカで1869年に発足した初のプロ野球球団シンシナティ・レッドストッキングスに所属していました。
投手が不利の条件で高い実績
この時代の野球ルールは、上手投げ禁止となっていて下手投げでしかプレーできませんでした。
そのうえ、投手は各チームに1人で、現代野球とはかけ離れたものでした。
以下の記事の後半に、投げ方やルールの変遷について表で解説しているので、参考にしてみて下さい。
ブレイナード投手は初年度に57試合に登板して56勝1分けで、翌年にかけて92連勝しました。
あだ名が派生していった
ブレイナード投手の活躍ぶりから、次第に良い投手のことをあだ名だった「エイサ」のようだと言われるようになりました。
「エイサ」は主戦投手の代名詞となり、その呼び名がいつしか「エース」に変化していったとされています。
野球でエースに必要な条件
野球でエースになるには、一体どのような条件が必要なのでしょうか。
球速が早く、変化球のキレがあるに越したことはありません。
ですが、それ以上に以下の条件が必要です。
エースに必要な条件 | 内容 |
安定感 | 調子の良し悪しに関わらず、フォアボール連発など自滅することが少ない。 ゲームメイクがコンスタントにできる。 |
責任感 | 自分が1試合を抑えるつもりで投げることができる。 |
精神力 | 味方のエラーや得点圏にランナーを抱えていても動じないこと。 |
野球エースの背番号が18の由来
日本では、一般的に背番号18がエースナンバーだと知られています。
しかし、メジャーリーグでは野手が18をつけていたり、エース級の活躍をするようなピッチャーが日本のコーチのような数字の大きい背番号だったりします。
日本でエースが18になった由来は、
・歌舞伎
・実力のある選手が着用
の2つが有力だとされています。
歌舞伎からの由来
歌舞伎では、1832年に7代目市川団十郎によって、初代から4代目までの団十郎が得意にしていた18の作品を集めたものを歌舞伎十八番として定めました。
得意技や最も得意とする芸という意味で十八番(おはこ)が使われていました。
野球でチームの中で最も得意とする投手、つまり主戦投手とするので十八番(おはこ)が馴染みやすかったのではないでしょうか。
実力のある選手が着けていた
プロ野球黎明期では、実力のある選手がそろって背番号18を付けていたことから由来されています。
プロ野球黎明期に背番号18を着用した選手 | ||
中尾碩志 | 野口二郎 | 若林忠志 |
巨人では、中尾碩志から「18」を受け継いだ藤田元司が「18はエースナンバーだ」と中尾碩志から伝えられていました。
最低でも、1950年後期には18はエースナンバーだと認識されていた可能性があります。
また、プロ野球界で中心だった巨人の名だたるピッチャーが18を身につけていたことも要因の一つとして挙げられます。
巨人で歴代の18を着用していた選手は以下の通りです。
巨人の背番号18を着用した歴代選手 | ||
スタルヒン | 中尾碩志 | 藤田元司 |
堀内恒夫 | 桑田真澄 | 杉内俊哉 |
菅野智之 |
アマチュア・プロのエースナンバー
一般的に背番号18がエースナンバーと知られています。
しかし、アマチュアとプロ野球の各球団では少々異なる場合があります。
小学生~高校野球 | 1 |
大学野球 | 1,11,18 |
東京ヤクルトスワローズ | 17 |
中日ドラゴンズ | 20 |
阪神タイガース | 19 |
広島東洋カープ | 18 |
横浜DeNAベイスターズ | 18 |
読売ジャイアンツ | 18,21 |
埼玉西武ライオンズ | 21 |
千葉ロッテマリーンズ | 18 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 21 |
福岡ソフトバンクホークス | 47 |
北海道日本ハムファイターズ | 11 |