ソフトボールの起源は、1887年にハーバード大学OBがエール大学OBの投げつけてきたボクシンググローブをほうきで打ち返したことです。
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ソフトボールの起源は屋内

ソフトボールの起源はフットボールの試合後の意外な出来事です。
ファラガット・ボートクラブの体育館での一幕
1887年、アメリカシカゴのファラガット・ボートクラブの体育館でハーバード大学のOBとエール大学のOBのグループが、母校同氏のフットボールの試合を見ていました。
17-8でエール大学が勝利しました。
喜びのあまり、エール大学のOBがたまたま見つけたボクシンググローブをハーバード大学のOBに投げつけたのですが、ほうきで打ち返されました。
ルールや様式の原点はクリケット
この光景を見ていたハーバード大学OBのジョージ・ハンコックが閃きました。
ボクシンググローブを紐でくくりボールに、ほうきの柄を外してバットとして代用しました。
床には、チョークで通常の野球場のよりも小さい規模で体育館に収まるよに、ダイヤモンドを描きました。
このようにして、最初のソフトボールが誕生しました。
この時、野球に近いダイヤモンドやルールを基にしています。
ということは、野球も元々はイギリスのクリケットを参考にされているので、原点はクリケットということになりますね。
ちなみに、その日に行ったゲームは、80得点にもなったそうです。
ルールとリーグの設立
このゲームは屋内で気軽にできることから、シカゴから他の地域までインドアスポーツとして広まりました。
ハンコックはこのスポーツに夢中になり、数週間のうちにスポーツ用の大きなボールと細いバットを生み出しました。
ルールとリーグは1889年にボートクラブによって設立され、最初のリーグは1897年にトロントで始まりました。
最初に屋外で行われたのは消防署

ジョージ・ハンコックが考案したこのスポーツは、アメリカ全土に広まっていきました。
ミネソタ州のミネアポリスでは、特に人気がありました。
地元の消防署副官のルイス・ロバ―は、部下たちが休み時間に楽しめるよう空き地を使ってに小さなフィールドを設けました。
これがソフトボールが最初に屋外でプレーされたと言われています。
そして、1900年にはチーム設立とこのゲームを『キッティンボール』と名付けました。
キッティンボール(Kitten)とは、おてんば娘という意味を持ち、女性でも楽しめるボールゲームという名前ですね。
ソフトボールの名称になったのは1926年

1900年にはキッティンボールと付けられましたが、1922年にはダイアモンドボール→マッシュボール、パンプキンボールと変遷してきました。
1926年、アメリカのコロラド州デンバーのYMCAのウォルター・ハカンソンがこの競技のアマチュア連盟創設の際の会議で『ソフトボール』という名称が考案されました。
1933年には無事にアマチュア・ソフトボール協会が設立されることとなり、シカゴのジャーナリストでだったL.Hフィッシャー氏が初代会長に就任しました。
そして、翌年には各地でバラバラだったソフトボールのルールを統一するために、これまでに関わっていた、アマチュア・ソフトボール協会とYMCA、アメリカ体育協会、全米大学競技協会が『ソフトボール合同委員会』を編成して標準化されたルールが制定されました。