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クライシスの意味は看護用語で「峠」クライシスプランの作り方も解説

看護用語としてのクライシスの意味は、

(病気の)峠

です。

この記事では、

・看護用語としてのクライシスの意味

・クライシスプランの作り方5つのポイント

についてお伝えしています。

興味のある方は、是非ご覧ください。

看護のクライシスの意味

クライシスとは、英語の「crisis」をカタカナ表記にしたものです。

「crisis」には、複数の意味があります。

看護で使われるのは、

(病気の)峠

です。

Aさんは、今夜が峠だ。
Bさんは、数日後が峠だ。
Cさんは、峠を越えた。

いずれも、重い病の方に命の危険が迫っているか、快方に向かうのかの状態で使われる言葉です。

医療ドラマでは、上記のように表現されるのを多く見ます。

病院や医師によっては、「峠」をクライシスと表現します。

 

クライシスの使い方会話例

クライシスを使った会話例は下記の通りです。

例文1 Aさんは、今日がクライシスだ。
例文2 患者さんのあの症状は、クライシスの前兆かもしれない。
例文3 Bさんのクライシスに備えておこう。
例文4 病院スタッフと患者さんでクライシスプランを作成する。
例文5 先日作成したCさんのクライシスプランを見直そう。

患者さんの危機に関する際に使われます。

 

クライシスプランとは

クライシスプランとは、患者さんが危険な状態になった時に、どのような対処をするのかを一覧でまとめたものです。

クライシスプランの目的・対象・方法は以下の通りです。

目的 退院した患者さんが、再発の兆候・病状の悪化などに素早く対応するため
対象 うつ病、双極性障害、総合失調症など
方法 病気に対しての治療の知識や対処法の学習

 

クライシスプランの作り方5つのポイント

看護の現場では、近年クライシスプランという言葉が主に精神科関連で使われることが多いです。

クライシスプランを作成する上で、以下の5つのポイントが大切です。

クライシスプランの作り方5つのポイント
  1. 退院後の目標を立てる
  2. 担当看護師と一緒に作成
  3. 患者さん自身で考える
  4. 入院中に作成する
  5. 内容を何度もチェック

それぞれ見ていきましょう。

【退院後の目標を立てる】クライシスプラン作成の5つのポイントその1

退院後の目標があることで、良い状態を維持しようとする意欲が沸きます

 

【担当看護師と一緒に作成】クライシスプラン作成の5つのポイントその2

患者さんが、安心して自身の病状や体験について話をしてもらわなければいけません。

なので、信頼関係ができている担当看護師と一緒に作成をします。

 

【患者さん自身で考える】クライシスプラン作成の5つのポイントその3

退院後の患者さんの日常生活が基準となるため、患者さん自身が考えないと実行しにくくなります。

例えば、やってほしいこととやってほしくないことは、本人でなければわかりません。

患者さんが主体で考えることで、プランを作成している意識が強くなり、完成後の達成感や自己効力感が向上します。

 

【入院中に作成する】クライシスプラン作成の5つのポイントその4

入院中の、病状が安定しているときに作成します。

入院中に一通りのプランを作成することで、退院後に再発した場合に素早く対処することができます。

 

【内容を何度も見直す】クライシスプラン作成の5つのポイントその5

一通り完成したら、今度は見直しが必要です。

見直す視点は下記の通りです。

  • 患者さんの状態や療養環境
  • 入院生活で気づいたこと
  • 退院前の外泊訓練や外出で感じたこと

以上の事柄によってプランは変わってきます。

家族や支援者、看護スタッフと一緒に何度も見直すことで、現状にぴったり合ったプランになります。

 

クライシスの基本的な意味

看護用語としてのクライシスは、英語の「crisis」でした。

「crisis」の看護用語以外の意味と語源は、以下の通りです。

crisisの意味 語源
危機 krisis(ラテン語)
決定的段階
重大局面
分かれ目(運命の)
危期

「krisis」の意味は以下の通りです。

krisisの意味
転機
転換点

以上より、英語では良い状態か悪い状態の転換点として使われます。